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【トクヤマ】長期発行体新規:BBB /安定的 ニュースリリース | 日本格付研究所 JCR 17d0424

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http://www.jcr.co.jp/

17- D- 0424 201 7 年 8 月 2 3 日

株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

株式会社ト

(証券コード:4043)

【新規】

長期発行体格付 BBB+ 格付の見通し 安定的 ■ 格付事由

(1) 化成品(クロルアルカリ製品、塩ビモノマー・樹脂など)や多結晶シリコン、セメントなどを手掛ける化 学メーカー。中核拠点の徳山製造所は周南コンビナート(山口県周南市)に立地し、天然の良港にある地 理的好条件や大規模な自家発電設備などのインフラが事業基盤を支える。これによって原燃料受入から素 材型製品などを垂直的に生産するほか、セメントキルン活用による資源リサイクルを含め、効率的なプロ ダクトチェーンが構築されている。17 年 5月末にトクヤママレーシア(T MSB)の韓国 OC I社への譲渡 が完了した。T MSB は多結晶シリコン事業の拡大を目的に 09 年に設立されたが、設備の技術的問題や製 品市況の大幅な下落によって事業性が著しく低下し、当社経営上の最大の問題となっていた。

(2) 収益基盤は安定した状態に回復している。T MSB の譲渡完了で事業面の最大のリスク要因が解消され、ガ バナンス機能も見直しが行われた。現有事業の売上高構成は国内向け市況製品のウエートが高いが、これ らの需給構造は比較的安定している。また、今後の成長を担うべき先端材料などの業界内プレゼンスに特 段の変化はない。中長期的には海外需要の獲得拡大が課題だが、足元の事業環境は概ね良好で、徳山製造 所の強みを背景に当面、収益は堅調に推移しよう。一方、過年度の T MSB 関連の減損処理などで財務構成 は大幅に悪化したが、既に改善に転じており、比較的早期に健全な状態に復帰できる可能性が高い。以上 を踏まえ長期発行体格付を「BBB+」とし、見通しは「安定的」とした。

(3) 17/ 3 期営業利益は 397億円と前期比 72%の増益を達成し、9期ぶりの最高益となった。主要製品の販売 好調に加え、原燃料価格が低位で推移したことやコスト削減効果などが収益を押し上げた。18/ 3 期営業 利益(会社計画)は 360 億円の予想。原燃料価格上昇や修繕費など固定費負担の増加がマイナス要因とな るが、化成品の好調やコスト削減効果の積み上げなどで概ね良好な収益を維持できる見込み。E BIT DA は 2 期連続で 500 億円台を確保できる見通し。今後の収益拡大に向けては、半導体用多結晶シリコンの価格 動向が大きなポイントとなる。また、収益基盤の一層の安定性向上を図るためには歯科器材や医療診断シ ステムといったライフアメニティーの成長が不可欠であり、今後、これらの進捗に注目していく。 (4) 財務状況は漸次、改善が進むと考えられる。00 年代後半にネットキャッシュ化目前となるなど、従前の

当社の財務構成は良好であった。その後、T MSB 関連の減損処理の影響などで財務基盤が毀損。16/ 3 期末 ネット DE R は 2 倍超に悪化した。しかし、業績回復による利益蓄積や優先株 200 億円の発行(16年 6 月)などで、17/ 3 期末ネット DE R は 0.7 倍に低下した。優先株は 17 年 6 月に買入消却されたが、有利子 負債削減が進むことで 18/ 3 期末の財務構成は前期末並みの水準が維持されると考えられる。また、有利 子負債/ E BIT DA 倍率は17/ 3 期の約4 倍から、18/ 3 期では3 倍未満に低下してくるとJ C Rでは想定して いる。事業競争力強化に向けた投資が予定されているが、これらの負担は自己資金で対応できる見込み。

(担当)涛岡 由典・藤田 剛志 ■ 格付対象

発行体:株式会社トクヤマ 【新規】

対象 格付 見通し

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http://www.jcr.co.jp/

格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日:2017 年 8 月 22 日

2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:涛岡 由典

主任格付アナリスト:涛岡 由典

3. 評価の前提・等級基準:

評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に「信用格付の

種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。

4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:

本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に、

「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「化学」(2012 年 3 月 26 日)として掲載している。

5. 格付関係者:

(発行体・債務者等) 株式会社トクヤマ

6. 本件信用格付の前提・意義・限界:

本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。

本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性

の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので

はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外

の事項は含まれない。

本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま

た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入

手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。

7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:

・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表

・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明

8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:

J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、

独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、

当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。

9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし

■留意事項

本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また

はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、

的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また

は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、

金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因

のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ

って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも

のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として

発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ

を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。

■NR S R O 登録状況

J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス

に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g- 7(a)

項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は J C R のホームページ(http: / / www.jcr. co. jp/ en/ )に掲載されるニュースリリースに添付しています。

■ 本件に関するお問い合わせ先

参照

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